【患者様情報】
30代 女性
【仕事・趣味】
仕事では正社員で勤務していて、事務作業が多く基本的に座っている姿勢が多いが、立ち歩くこともしばしばある。
趣味は、来院の少し前からキックボクシングのジムに通い始めたところ。
【症状】
外反母趾が、左は軽度だが右は重度に近い中程度という状態で、大きな左右差が見られる。痛みは特にないが、片足立ちが段々バランスが取れなくなってきているので、外反母趾が原因ではないか、ということで来院。
【BEFORE】
【AFTER】
【角度の改善】
外反母趾 (右)17.0° → 13.7° (左)37.9° → 30.1°
内反小趾 (右)10.8° → 9.5° (左)15.0° → 15.7°
横幅(親指と小指の付け根を結んだライン)(右)9.98㎝→9.78㎝ (左)9.43㎝→9.07㎝
【症状の変化】
元々外反母趾の痛み自体はなかったけど、右外反母趾は正常値に、左外反母趾は重度に近い外反母趾から中程度の真ん中くらいの状態まで改善しました。片足立ちの安定感はご本人様の感覚としてはあまり変化は感じられなかったようですが、姿勢や歩行は安定し、歩きやすくなったとのお声を頂きました。
【考察】
今回のケースは外反母趾の左右差が大きく、非常にアンバランスでした。その為、片足立ちになった時に外反母趾が酷い方の足で立つと、より一層不安定に感じてしまっていたようです。そもそも、外反母趾になると足の骨組みがどんどん緩んでいきますが、大体40°くらいでぬかるみの上を立っている感覚になっていきます。今回の患者さんも、元々40°近い外反母趾でしたが、30°まで減らすことができ、感覚としてはまだ不安定さは残るものの、少しずつ安定感が出てきている状態です。