改善例

改善例 70代女性 痛みを伴う重度の外反母趾、軽度の内反小趾のケース

【患者様情報】

70代 女性

【仕事・趣味】

仕事は通勤に1時間以上かけて介護施設で機能訓練などの指導を行っている。施設内では歩き回ったり階段の上り下りなどもある。仕事でけっこう体を動かす。

【症状】

外反母趾が気になり始めたのは8年前くらいだけど、痛みが出始めたのは2カ月前から。特に右の外反母趾と左の内反小趾が、靴を履いていて擦れてくると痛くなってくる。外反母趾の治療は特にしていないが、腰痛も併発しているので、腰痛改善の為にリハビリ(姿勢やトレーニング)に通っているとのことでした。

【BEFORE】

【AFTER】

【角度の改善】

外反母趾 (右)41.3° → 34.0° (左)35.0° → 28.5°

内反小趾 (右)12.5° → 8.1° (左)12.6° → 10.5°

横幅(親指と小指の付け根を結んだライン)(右)10.15㎝→10.00㎝ (左)10.7㎝→9.88㎝

 

【症状の変化】

外反母趾、内反小趾の痛みはコース開始初期に完全に消失し、それ以降は全く気になることはなかったようです。元々の姿勢が反り腰が強く、顔がかなり前に出た姿勢だったので、姿勢を改善するのに腰や腹筋に力を入れすぎてしまったり、中々正しい姿勢を取ることが難しいようでしたが、コース5回目くらいで正しい姿勢でかなり楽に立てるようになったとのことでした。勤務先の施設の利用者さんからも「最近ずいぶん姿勢が良くなったね」と言われた、と喜んでおられました。

最終的に重度あった外反母趾も中程度の真ん中あたりまで、内反小趾は正常値まで戻すことが出来ました。

 

【考察】

今回は、かなり姿勢に癖があり(反り腰で顔が前に出ている)、姿勢を改善するのに力を入れてしまって逆に腰を痛めてしまったり、中々感覚をつかむまでが大変そうでしたが、来院されるたびに力の抜き方などを確認し、少しずつ姿勢も改善、それと共に腰痛も改善していきました。本来の正しい姿勢がどういう状態なのか、ということが分かったとしても、今までの感覚と違うと変に力が入ってしまうことはしばしばあります。一緒に力の抜きを確認しながら出来たことで、最終的には姿勢も歩行もだいぶ楽になったと大変喜んでおられました。