足を床に着くだけでもかかとが痛い、歩くと足を着く度にかかとが痛いからびっこを引いてしまう・・・という症状をお持ちの方は、なるべくかかとを床に付かないように歩いている（つま先の方で歩いている）のではないでしょうか。
実は、この歩き方こそがかかとの痛みの原因になっている、と聞いたら驚かれると思います。
かかとの痛みの多くは、「足底筋膜炎」が考えられます。足の裏の足底筋膜が張りすぎてしまうと、その付け根であるかかとの付着部を引っ張ってしまい炎症を引き起こし、痛みが出てしまいます。そしてこの足底筋膜は、つま先側に重心を乗せて歩くと常に足底筋膜が張った状態になります。ということは、かかとを着けないようにつま先で歩けば歩くほど、かかとに負担をかけてしまっている状態になっているのです。
かかとの痛みに関する動画があるのでご覧ください
いかがでしたでしょうか。かかとが痛いと足を床に着くだけで激痛が走りますので、かかとを着かないように歩いてしまう気持ちはとてもよく分かります。
しかし、つま先側で歩けば歩くほど足底筋膜は常に張った状態になり、かかとに負荷をかけてしまいます。反対に、かかとに重心を乗せて歩くことで、足底筋膜にかかる負荷を減らすことが出来るのです。
もちろん、だからと言って痛みが強い時にも「かかとに重心を乗せて歩いて治す」ということをしてしまうと、一度出てしまった炎症に負担をかけ続けてしまうので、まずは安静第一にしてなるべく歩かない方が早く治ります。しかし、炎症が引いてかかとの痛みが治ったとしても、以前と同じような足に負担のある歩き方をしてしまえば、再び痛みが出てきてしまう可能性が高いでしょう。
根本から改善するには「歩き方の改善」が必要になります。
そして、歩き方を改善して体の骨格構造上、理にかなったフォームで歩ければ体の負担は驚くほど軽減できます。そうなると、足のかかとだけではなく、足の疲れ、張り、むくみ、膝や腰の負担軽減等など、様々な効果を感じられるはずです。
ご自分の歩き方にどのような癖があるのかは、中々気づきにくいものです。かかとの痛みでお悩みの方は、是非一度ご相談ください。
