ご自分の足が外反母趾だということに気づいている人もいればそうでない人もいます。特に、角度の少ない軽度の外反母趾(15°~20°)の人は、痛みが出ていない限り中々ご自分の足が外反母趾だということに気づけずにいる人がとても多いです。
しかし軽度の外反母趾だとしても、体にとって悪影響を及ぼす良くない状態なのです。
ここでは、ご自分の足が外反母趾になっているのかどうかを計測する方法、そして外反母趾を治すことによってどんな症状が治るのか、をご説明していきます。
そのことについて詳しく説明している動画がありますので、まずはこちらをご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
動画で紹介されていた足の写真を見てみると一見綺麗な足に見えましたが、測定してみると軽度の外反母趾の角度になっていました。”この足で外反母趾なの!?”と驚かれた人も多いのではないでしょうか。軽度の場合、中々ご自分で気付くのは難しいと思います。実際に当院の来られる軽度の外反母趾の患者さんの多くが痛みを伴って来られます。痛みがあれば生活に支障が出るので、”このままではまずいから治療しなきゃ”という意識が出てきますが、逆に言うと痛みがなければ中々気づかない場合が多いのです。
しかし動画でもあった通り、外反母趾は痛みがあるから問題がある、というわけではなく、痛みが無くても外反母趾の足の状態というだけで、足だけでなく体全体に様々な影響を及ぼすまずい状態なのです。
そして、実は痛みを伴っていないけど外反母趾になっている、という人はとても多くいらっしゃいます。
そこで、まずはご自分の足が外反母趾なのかどうかをセルフで測る方法がありますので、一度測ってみることをお勧めします。
【測り方】
- A4の紙の上に片足を乗せ、足形をペンで書く。その時に、なるべくまっすぐ立ち、手は体の横に置いた方がより正確に角度を測れるので、他の人がいれば書いてもらうのが理想的です。
- 書いた足形の親指の付け根を起点として、起点から親指、起点から踵(かかと)に向けて線を引きます。その角度が外反母趾の角度となります。
正常・・・15°未満
軽度・・・15°~20°
中度・・・20°~40°
重度・・・40°以上
以上が外反母趾の測り方及び程度になります。
いかがでしょうか?
自分の足は大丈夫、と思っていても、測ってみると意外と外反母趾だったという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
以前、当院の外反母趾のコースで歩行指導を受けてご自分の足がすごく細くなり、他の人にも「痩せたね!」と言われるようになった、という患者さんがいらっしゃいました。そして、「自分の娘は外反母趾ではなくて足自体はとてもまっすぐで綺麗なんだけど、とにかく太ももが太いのを本人が気にしていて、是非こちらで歩行指導をお願いしたい」ということで娘さんをご紹介して頂いたことがありました。
そしていざ来院されて足を測定してみると20°弱の外反母趾があったのです。
ご本人様もとても驚いていて、まさか自分も外反母趾だったとは夢にも思わなかったとおっしゃっていました。
このように、自分は大丈夫、と思っていても測ってみると意外と外反母趾になっているケースはあるのです。
そして、外反母趾は進行すればするほど治りにくくなるので、早期発見はとても大事なポイントになります。
外反母趾になると次のような症状が出てきます。
【体全体】
・むくみ
・冷え
・足がぐらつく
【姿勢】
・反り腰
・猫背
【見た目】
・足が太くなる
・お尻が垂れてくる
・O脚
これは一部の症状ですが、このような症状は外反母趾が大いに影響して起きてきます。
そしてこれは軽度の15°であっても出始めてくる症状なのです。足は人間の一番下の土台の部分で、その足がぐらついてくれば体全体に悪影響を及ぼします。
外反母趾に痛みがなかったとしてもしっかり治していく必要がある、というのはこういった症状の改善につながっていくからです。
外反母趾を早期発見し、早期治療が出来れば、これからの生活が全然違ったものになるはずです。
まずは一度ご自分で足の状態を確認し、本当に問題がないのかを是非チェックしてみてください。
その他、疑問や質問などがあればお気軽にご相談ください。