普段当たり前に行っている呼吸。自分の呼吸が1分間にどのくらい呼吸をしているのか、呼吸が浅いのか深いのかを考えたことはありますか?
実は呼吸数は、私たちの体の体質にとても密接に関わっています。意外に思われる方もいるかもしれませんが、呼吸数によっては疲れやすい体になっていたり、太りやすい体質になっていることもあるのです。
具体的にどういうことなのか、まずはこちらの動画をご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
動画で紹介された呼吸数の目安をもう一度まとめてみます。
30秒間で呼吸した回数(「吸う・吐く」で1回)
・5~6回・・・・標準
・7~8回・・・・注意が必要
・10回以上・・・要注意
標準的な呼吸は30秒間に5~6回、大体6秒で1回呼吸をしているということになります。このくらいの呼吸数の人は特に問題のない呼吸数と言えます。
しかし、7~8回になってくると、疲れやすく体の回復もしにくい状態となっている言えます。更に10回以上になると大体3秒に1回の呼吸数になります。ここまでの呼吸数になってくるととても早くて浅く、体の回復力はかなり落ちてしまっている状態にあると言えます。
では、なぜ呼吸数が私たちの体の健康にここまで影響するのでしょうか。
私たちは呼吸によって酸素を得ています。しかし、十分な酸素を肺に取り込む前に吐き出してしまうということは、体は慢性的な酸欠状態になってしまっている、ということになります。
酸素は、言うまでもなく私たちの生命活動の中に置いて非常に大切な役割とはたしています。体の細胞の働きも酸素が少なければ円滑に行えません。すると、頭がボーっとしたり、脂肪燃焼効率が下がり太りやすくなったり、代謝が落ちることによって疲れやすい体になります。
そして、何か体にトラブルがあった場合、私たちは自然治癒力によって自らの体を回復する力を持ち合わせていますが、当然その働きも落ちるので、様々な症状に対して治りにくい体になってしまうのです。
せっかく健康的なことを取り入れている人にとっても、呼吸数が多く体が酸欠状態になっていればその効果も半減する、ということになります。
ではどうすればいいのか。
まずは、呼吸を意識的に行ってみるのが大事です。
体が酸欠になると、吸うことを意識して酸素を多く取り入れようとしてしまいますが、実は吸うより吐くことを意識することがとても大事です。呼吸で意識的にたくさん吸おうとしなくても、少し吸えばしっかり酸素は取り入れられます。しかし、吐く時に短く吐いてしまうと、気道は細いので全てを吐ききることが出来ず、次の吸う動作に移ってしまうため、結果的に呼吸数が増えてしまいます。細く長く吐くことによって、自然に次の吸う動作に移って勝手に酸素が入ってくるようになります。
ですので、呼吸は、吐くのは多く、吸うのは少なく、というのが理想的です。目安は、6秒間で吐いて4秒間で吸うと割合的にはちょうどいいと言えます。
普段呼吸が浅い人にとっては、とてもゆっくりな呼吸に思えるのではないでしょうか?そういう人ほどこの呼吸を取り入れてみると、それだけで体の中に血が巡っている感覚を味わうことが出来ると思います。体の中の酸素量が増えれば、疲れにくく、太りにくく、回復しやすい体質に近づくことと思います。
是非、今一度ご自分の呼吸を見直し、健康的な体を手にしてください。