【患者様情報】
60代 女性
【仕事・趣味】
仕事は基本的に座っていることが多く、たまに立って歩くことがある程度。特別な運動はしていないが、移動は自転車を使うことが多い。
【症状】
重度の外反母趾ではあるものの痛みはなく、歩いているとたまに左膝に痛みが生じるが生活に支障があるわけではない。寒暖差で足全体が痛くなり、特に冷えてくる季節になるとけっこうきつい。両足裏にタコがずっとある。
【BEFORE】
【AFTER】
【角度の改善】
外反母趾 (右)28.4° → 17.6° (左)41.6° → 35.5°
内反小趾 (右)12.6° → 10.0° (左)21.1° → 13.5°
横幅(親指と小指の付け根を結んだライン) 10.43㎝ → 10.09㎝
【症状の変化】
元々がかなり前のめりの姿勢だったため、姿勢をマスターするのに少し時間はかかったものの、後半はとても安定、歩行もしっかり踵(かかと)重心で歩けるようになり、コース中盤くらいでタコが段々柔らかくなってきたとのご報告を頂きました。膝や(寒暖差による)足の痛みも最初の数回以降は全く気にならなくなり、ご本人様も足の変化に大変喜ばれていました。
【考察】
重度の外反母趾でも痛みがないとついつい放っておきがちですが、外反母趾の足の崩れは様々な症状の引き金になります。更に痛みが無いからと放っておくと、姿勢や歩き方の癖が強くなり、改善するのに苦労しますが、今回の患者さんは日々しっかり意識され、気になる症状は最初の方で改善することが出来ました。また、角度も大幅に改善され、大変喜んでいただけました。