改善例

中等度の外反母趾 ~バレエダンス講師で足指を酷使している患者さんのケース

患者様情報

40代 女性

仕事・趣味

バレエダンスの講師で週5~6回レッスンが入っている。ご自身もバレエのステージに立つことがある為、ステージ本番がある月は休みの日もリハーサルがあり、ほとんど毎日バレエを踊っている環境。

症状

外反母趾の痛みは20年前から痛みが出たり出なかったり、を繰り返している状態。来院された1カ月前にステージがあったため、かなりハードスケジュールでダンスを踊っていたのが原因なのか痛みが急激に悪化。以前は踊っている時だけ痛かったのが、歩いていても外反母趾が痛い状態。更にモートン病(足指の付け根あたりに出る神経痛)も悪化し、痛くない時がない状態。外反母趾やモートン病が痛いからか、足全体も痛く感じる。ステージ本番が終わり休みの日も増えたので少しましになったが、それでも常に痛いのは変わらない。以前は痛くても放っておけばそのうち痛みは引いたけど、今回は全く引かないとのこと。

 

Before(写真上)

【外反母趾】右:28.1°  左:38.3°            

【横幅】  右:9.50㎝ 左:9.46㎝

 

 

 

 

After(写真下)

【外反母趾】右:24.5°(-3.6°) 左:31.3°(-7.2°)

【横幅】右:9.10㎝(-0.40) 左:8.90㎝(-0.56)

 

 

約5カ月の期間で両足の外反母趾ともに角度を減らすことが出来ました。ご本人様の感覚として、見た目は角度以上に改善している感じがする、とのことでした。いつも履いているサンダルの底の模様が、いつも親指の曲がった部分の見えていた部分が指がまっすぐになってきてから模様が見えなくなってきた、と喜んでおられました。

症状の変化

コース1回目を終えて歩行を気にし始めてからすぐに外反母趾の痛みが軽減していきました。2回目に来られた時は、歩行中の外反母趾の痛みはほとんど気にならなくなっていました。ダンスレッスン後の痛みは3回目くらいまで続きましたが、痛みの継続時間が少しずつ短くなっていき、4回目の時点では外反母趾の痛みは完全消失(約1カ月半)。モートン病は外反母趾より改善スピードは遅かったものの、症状の程度は少しずつ軽減し、コース中盤(5~6回目)くらいでほとんど気にならなくなったとのことでした。その間ももちろんバレエのレッスンやステージ本番に向けてリハーサルなどをこなされていましたが、踊っている時の痛みもほとんどなくなりました。その後は症状は出ていません。

考察

バレエダンスは足の指で立って踊る為、外反母趾になる方はとても多くいらっしゃいます。それは、外反母趾やモートン病などの疾患は、足指を過度に使いすぎてしまうことによって引き起こされる為です。

この患者さんはバレエダンスが仕事であるため、毎日足指を酷使している状態でした。しかし、バレエの時以外の姿勢や歩行を改善するだけで、これだけ足指を酷使している生活にもかかわらず、症状はもちろん足の形もここまで改善することが出来ました。ご本人様からも、どんどん症状が改善されるだけではなく足の形も綺麗になってきてすごく嬉しい、とのお声を頂いております。

バレエダンスに限らず、他のスポーツでも足の指を使う競技はたくさんあります。「外反母趾が痛い」と対処療法でテーピングやマッサージでその場その場をしのいだり、もしくはそのスポーツを諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、この患者さんのようにバレエダンスで足指をたくさん使う場面がたくさんあったとしても、原因の根本である歩き方や姿勢を変えるだけで外反母趾を改善させ、そのスポーツを続けられるようになります。

 

併せてご覧ください

https://youtu.be/T191IAwGqnw