患者様情報
30代 女性
症状
普段は痛みは出ないけど、週1回バレエダンスを習っていて、レッスン後に右の外反母趾が痛くなる。痛みは次の日まで続くがその後は引いてくる。
Before(写真上)
【外反母趾】右:24.0° 左:23.6°
【内反小趾】右:12.6° 左:9.1°
【横幅】 右:10.10㎝ 左:9.82㎝
After
【外反母趾】右:17.9°(-6.1°) 左:17.4°(-6.2°)
【内反小趾】右:11.8°(-0.8°) 左:10.4°(+1.3°)
【横幅】右:9.56㎝(-0.54) 左:9.57㎝(-0.25)
約半年間のコースで外反母趾の角度はそれぞれ6°強減らすことが出来ました。ご本人様の感覚としましては、角度も減ったけど見た目がすごく変わった感じがしてうれしい、とのお声を頂いております。
症状の変化
バレエダンスのレッスン後の痛みは、歩行指導を開始してから大体3カ月ほどでかなり軽減、4カ月ほどでほとんど気にならなくなり、最終的には全く出なくなりました。バレエダンスをやっている為、どうしても指先に力を入れることが多く途中で親指をひねるケガをされてしまいましたが、「ゆるかかと歩き」を練習していたお陰で指に力を入れずに歩くことが出来、足の指をケガをしているのに普段の生活に支障なく歩け、この歩き方を習っていて本当に良かったとのことでした。
考察
バレエダンスは足の指で立って踊る為、外反母趾になりやすい運動の一つです。しかし、バレエダンスで足指を使っていても、普段の立ち方や歩き方を改善するだけで外反母趾を改善することが可能です。”痛みが出たらテーピングやマッサージで対処療法をしてだましだまし続ける”のではなく、歩行改善で根本から外反母趾を改善することがとても大事になる、ということが分かる症例でした。