何もない平らな道なのによくつまずくようになった・・・なんていう方は、何が原因でそうなってしまったか考えたことはあるでしょうか?
年を取ったから、筋力がなくなってきたから、普段あまり運動していないから・・・色々と思い浮かぶことはあるかと思いますが、これらの理由はつまずく原因の根本ではありません。
そこで今回は
- つまずくようになってしまう原因について
- つまずくようになるとどのようなトラブルが発生するか?
- つまずかなくなる為には
についてお話ししていきます。
まずはそのことについて詳しく説明した動画がありますので、こちらをご覧ください。
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「つまずき」が教える足の問題とは?どうすれば解消できるのか?
いかがでしょうか?
よくつまずく方は、結論から言えば“足が上がっていないからつまずく”ということになるのですが、何故足が上がらなってしまうのでしょうか?
歩く時には足を上げる、というのは想像できると思います。ですが、問題は足を上げなければいけないのに何故足が上がらなくなるのか、というところですね。実はその理由は、歩く時の体勢が大いに関係してくるのです。
歩く時にまっすぐ立っていればそこから足を上げて足を出し歩けばいいのですが、歩く時に体を先行させて前かがみの姿勢になってしまうと、足に体が覆いかぶさった状態になります。その状態から足を上げようとしても上がりません。するとどうなるか。足を引きずるように出すしかなくなります(イメージが湧きにくい方は動画を見ながら確認してみてください)。
足を引きずるように出せば、ちょっとした段差にもつまずきやすくなってしまいます。
これが、つまずく一番の原因なのです。
筋力不足や年齢のせいだと思っていた方は、ご自分の歩き方を今一度チェックしてみてください。
つまずく原因については分かったと思いますが、つまずくことによる害は転倒だけではないのはご存じでしょうか?
実は、つまずくような歩き方をしている方は、他の足のトラブルを抱えている、または体の不調を抱えている可能性が高いのです。
つまずく原因について、体の状態が前かがみになってしまっているということは前述したとおりです。前かがみの状態で歩くということは、足の前側をたくさん使ってしまっている状態なのです。
専門的な話しになりますが、足の前側(指側)のことを前足部、後ろ側(かかと)のことを後足部と呼びますが、前足部は後足部に比べて弱い構造になっているのです。
歩く時に前かがみになり、前足部をメインで使うような歩き方をしてしまうと、体を支えるのにかなりの負荷がかかり、外反母趾や巻き爪、魚の目、タコ、その他の足のトラブルの原因につながります。実際に、当院に来られる患者さんは全員、前重心の歩き方をして足のトラブルを引き起こしています。また、足部だけにとどまらず、膝、股関節、腰痛、首肩凝りの原因にもつながります。
普段からつまずきやすい方は、そういったトラブルに心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
では、様々な体のトラブルを生み出すつまずく歩き方を治すにはどうすればいいのか。
これは、原因から考えれば簡単です。前かがみの姿勢で歩いているのが原因なので、まずは姿勢をまっすぐにして、そこから足を上げて歩く、というのが大事になってきます。
文字にするとシンプルで簡単そうですが、実はよくつまずくくらい前重心になっている方にとって、まっすぐの姿勢を取ることは意外と難しいものです。
よくつまずくという方は、今回ご紹介した動画だけでなく、「ゆるかかと歩きレッスン」の動画を参考にしてみると、より分かりやすく姿勢や歩き方を学べます。
(778) 足脚改善チャンネル by中島武志 – YouTube
また、つまずくだけでなく、足にトラブルを抱えているという方は、中々動画だけでは改善が難しいケースが多いです。そういった方は、是非一度お気軽に当院へご相談ください。