外反母趾になると、いずれは手術をしなければならない、と思っている方は少なくないと思います。実際に当院に来られる患者さんの中にも、病院で診てもらったら「まだ大丈夫だけど、もう少し酷くなったら手術をしましょう」と言われたという方もいらっしゃいます。中には、これから実際に手術を受ける予定だ、という方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、そんな方は一度踏みとどまって、是非今回の記事を読んでいただきたいのです。その理由について詳しく説明した動画があるので、まずはこちらをご覧ください。
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https://youtu.be/SZ1jsRg7jA8?si=TRgq4dD1EonxXuqV
いかがでしたでしょうか?
はっきり言ってしまえば、よほどの状況でない限り外反母趾の手術はおすすめできません!
恐らく、外反母趾の手術を考えている方は、手術をすれば折れ曲がった足の親指をまっすぐにすれば元通りになり、外反母趾も根治出来る、と思っているのではないでしょうか?しかし、これは大きな間違えなのです。
その理由は、外反母趾の発生原因にあります。
外反母趾が何故引き起こされてしまうか?を解決しなければ、手術で指をまっすぐにしたとしても、また外反母趾が再発してしまう可能性が高いのです。
では、その外反母趾を引き起こしてしまう原因とは何か?
それは「歩き方」にあります。もう少し詳しく言うと、オーバープロネーションという足の使い方に原因があります。
つまり、外反母趾の手術をして足の形を綺麗にしたとしても、歩き方が変わっていなければまた再び外反母趾になってしまう可能性がとても高いのです。
そもそも外反母趾の手術で足の形を整える行為は、ダイエットでいうところの脂肪吸引に当たります。ダイエットの為に脂肪吸引をしてお腹がスッキリしたとしても、手術後にまた元の生活に戻って食べたいものを好きなだけ食べ、運動もしなければ、必ず太ってしまいますよね。何故なら、太る原因が甘いものの食べ過ぎ、運動不足なので、その原因を解決しない限り、せっかく高いお金を払って脂肪吸引をやったとしてもまた太ってきてしまいます。
それと同様に、外反母趾の手術で足指の形を整えたとしても、手術後にまた外反母趾の原因である間違えた歩き方をしてしまえば、再び足は変形していき、外反母趾になってしまいます。
実際に、外反母趾の手術を受けたけど、手術してから半年で手術前と全く同じ足、つまり外反母趾になってしまったという例もあります。
とはいっても、当院に来られる患者さんの中には、「ここに来る前に病院で手術を勧められた」と言って来院される方もいて、病院に行くと手術を推奨されるケースというのは多くあります。しかし、動画でも紹介している「聖路加国際病院」では、手術の説明の中に、はっきりと「根本にある外反母趾になっていく傾向がなくなるわけではないため年単位の経過によって症状が再燃することがあります」と記載されています。
もちろん、全ての外反母趾の方が手術をしなければいいというわけではなく、親指の上に人差し指が乗っかって、指が重なってしまっている状況の方は、人差し指が脱臼してしまっている状態なので、脱臼は歩き方を変えても元には戻らない為、浮いた指を戻すために手術をしたほうが良い状態です。しかし、そういった方も、手術後に足が綺麗になったとしても、元の歩き方をしてしまえば外反母趾が再発してしまう可能性がある為、やはり歩き方の改善は必須、ということになります。
こちらのホームページの「症例」を見ていただければ分かりますが、手術をしなくても、歩き方の改善だけで外反母趾の足の形は正常に戻っていきます。
手術しかないと諦めるのではなく、先程も載せてあるYouTubeチャンネル「足脚改善チャンネル」の中に歩き方についても紹介していますので、是非ご覧ください。
また、外反母趾のように足が変形してしまう程、歩き方に癖がある状態だと、中々動画だけでは足は改善していきません。そういった方は、是非お気軽にご相談ください。