内反小趾とは、足の小指の付け根が外側に出っ張ってしまい「く」の字になった状態のことを言います。簡単に言うと外反母趾の小指バージョンです。
ただ外反母趾に比べてメジャーではなく、内反小趾になっていても放っておく人が多いのが現状です。しかし、内反小趾はとても厄介な足のトラブルです。
そこで今回は、どうして内反小趾になってしまうのか、そしてその改善方法をご説明していきます。
まずはこちらの動画をご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
発生メカニズムは基本的には外反母趾と一緒です。
内反小趾の程度は以下のようになります。
10°~19°・・・軽度
20°~29°・・・中程度
30°以上・・・・・重度
このように、角度によって程度が決まります。
人間の足の構造は、小さな骨がたくさん組み合わさって足が形成されています。そして、普段はガッチリ組み合わさってとても丈夫な構造になっていますが、歩く時の着地の時もガッチリ組み合わさった状態だと衝撃が逃げずにそのまま上まで伝わってしまいます。その為、着地の瞬間だけは骨がばらけて衝撃を吸収しやすい構造になります。そして骨がばらける時の足の状態を「回内(プロネーション)」と言います。
本来、足が回内の状態になるのは着地の瞬間だけなのですが、何らかの原因で常に回内の状態で立ったり歩いたりしてしまうと(過剰回内)足にトラブルが発生します。
そして、地面を蹴る時に親指からグっと蹴ると外反母趾に、小指からグっと蹴ると内反小趾になります。どちらか単独で発生してしまう人もいれば、外反母趾も内反小趾もあるという人もいます。ただ、どちらにせよ歩き方に問題があるのは同じです。
外反母趾に比べて内反小趾はあまり知られていない為、痛みが出ていないと放っておく人が多いです。しかし、内反小趾になると外反母趾と同じように足の骨が緩み、とても良くない状態には変わりありません。それどころか、外反母趾より痛みが強くなりやすかったり治りにくかったりします。しっかり治療する必要のある足のトラブルです。
内反小趾の治療は、外反母趾と同じように足の使い方、歩き方に問題がある為、歩き方の改善が必要になります。放っておいてどんどん悪化してしまうと治りにくくなります。
もしかしたら自分の足は内反小趾かも?と思ったら放っておかず、まずは一度お気軽にご相談ください。