よく、健康の為にたくさん歩きましょう、というフレーズを耳にすることがあります。実際に当院に来られる患者さんの中にも「毎日5000歩以上歩くようにしている」や、「歩くのは好きでたくさん歩いている」という方は一定数いらっしゃいます。
しかし、実は歩けば歩くほど健康を害している可能性がある、と知ったら驚かれるのではないでしょうか。
では、何故歩くことで健康を害している可能性があるのか、まずはこちらの動画をご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
スポーツをやられている方はよく分かるのではないかと思いますが、たくさん練習すればどんどん上達するわけではなく、その練習内容の質が悪ければむしろケガのリスクに繋がります。しっかりフォームを正し、効率的に練習を行った方が、短い練習時間でも上達していきます。
その他にも、食事や勉強などもそうですね。たくさん食べることが健康ではなく、むしろ体に害を与えてしまっている可能性があるけど、少量でも栄養価の高いものを食べれば体の調子は良くなります。勉強もしかりです。
まさに“量より質”なのです。
そしてそのことは普段の歩行にも言えることです。たくさん歩いても、その歩行フォームが足や体にとって負担の大きい歩き方だったとしたらどうなるでしょうか。知らない間に足を痛めつけ、外反母趾をはじめ、その他の足のトラブル、膝痛、股関節痛、そればかりか腰痛や肩こりの原因にもなりかねないのです。
特にこんな歩き方をしている人は要注意です。
・早歩き
・大股歩き
・地面を蹴って歩く
一見どれも健康の為には良さそう、と思ってしまいがちです。しかし、これらの歩行はカロリー消費にはつながりますが、足の健康からしたらどれも足への負担の大きいものばかりです。
歩く時には歩くスピードがあるので、本来の歩行スピードを超えて歩けばもちろん体への負担は大きくなるばかりです。ましてや外反母趾やその他の足のトラブルを抱えている人にとっては害でしかありません。
歩くこと自体はとても良いことですが、やみくもに量を増やすのではなく、正しい歩行フォームで体への負担が少ない歩き方で歩くことがとても大事なのです。
ただ、正しい歩行フォームってどんなフォームか、また今の自分の歩き方にどんな癖があるのかは中々分かりにくいものです。足でお悩みの方は、まず自分の足がどういう状態なのか、また歩行はどうなっているのかをチェックする為にも、一度お気軽にご相談ください。