外反母趾は親指の付け根が「く」の字に曲がってしまっている状態で、角度によって症状の程度が変わってきます。そして、外反母趾になってしまった人は、この曲がった親指の部分をまっすぐに戻すように広げようとする方がとても多くいらっしゃいます。
しかし、親指を広げようとする行為は、効果がないばかりか実は外反母趾を悪化させてしまうとても危険な行為なのです。
その理由を知るには、そもそも外反母趾がどういう状態なのかを理解する必要があります。
まずはこちらの動画をご覧ください。
↓↓↓
いかがでしょうか?
そもそも、外反母趾は親指が人差し指の方へ曲がって入り込んでしまっている状態ではありません。外反母趾は、親指の付け根が外側へ広がってしまった状態で、その結果、親指が人差し指の方へ曲がったような状態になります。
ということは、単純に親指と人差し指の間を広げたとしても、外反母趾は治ったことにはならず、むしろ足の幅をどんどん広げてしまっている行為と言えます。この行為はとても危険なのです。親指を広げることによって開帳足という状態になり、足のアーチが落ちてきて偏平足になるなど、わざわざ足の状態を更に悪化させてしまう結果に繋がります。
そして、そもそも外反母趾は足の形だけを治せば大丈夫、という単純なものではありません。何故なら外反母趾は足の使い方、“歩き方”が原因で起きてしまっている状態だからです。
外反母趾を根本から治すには、外反母趾を引き起こしてしまっている今の歩き方を改善するしか方法はないのです。逆に言えば、歩き方さえ改善すれば外反母趾も改善していく、ということになります。
ただ、自分の歩き方にどんな癖があるかは中々気づきにくいものです。また、良かれと思って行っている姿勢や歩き方は、実は間違っていた、ということはよくあります。実際に、外反母趾で来られている当院の患者さんに本来の正しい姿勢や歩き方を教えると、今までの自分の姿勢や歩き方の違いに驚かれる方がほとんどです。外反母趾になってしまうくらい癖の付いた姿勢や歩き方を改善するには、中々自分一人では難しいものがあります。外反母趾でお悩みの方は、是非一度お気軽にご相談ください。