「前から足が疲れやすいと思っていたけど、最近は長く歩くと痛みが出るようになってきた。しかも、足の裏にタコも出来て痛みで歩くのが辛い・・・」
こんなお悩みをお持ちの方はいませんか?
実は、それらの症状は扁平足が原因かもしれません。
そんなことを言っても、確かに人と比べたら足の裏が平らで扁平足な気がするけど、立った時に足の裏全体が着いていた方が安定するし扁平足だからって問題ないでしょ、と思っている方、ちょっと待ってください!本当に問題ないのでしょうか?
こんな症状に身に覚えはありませんか?
・長時間立っていたり歩くと足裏が張って痛くなる
・立っている時に安定せずに揺れがち
・歩く時にベタベタ歩いたり、すり足になりがち
・足裏に慢性的なタコや魚の目がある
・足がむくみやすく疲れやすい
・足の親指の付け根が出っ張ってきた
これらの症状は扁平足が原因で起きている可能性が高いです。一見何も問題がなさそうな扁平足ですが、実は様々な症状の引き金になっているのです。
ここでは、扁平足とはどういう状態で、それによって起こる様々な症状をお伝えしていきます。
まず、扁平足とは足の裏が平らな状態、つまり土踏まずがつぶれていて無い状態の事を言います。
地面に足を着いたとき、足裏全体が地面に接地するので一見安定しそうな気もしますが、実はこの土踏まずには大事な役割があるのです。
土踏まずは通常浮いていますが、歩く時に地面に足を着く瞬間は衝撃を吸収するために土踏まずが沈みます。この着地の瞬間の衝撃吸収機能によって、歩いていても膝や股関節などへの負担を軽減させることが出来るのです。また、土踏まずが浮いていることで、立った時に踵に重心が行く為、立ち姿勢が安定します。
しかし、偏平足のように土踏まずが最初からつぶれてない状態だとどうなるか・・・
もうお分かりですね。土踏まずがつぶれている為に歩く時の着地の衝撃を吸収できず、体の各所にダメージを与え続けながら歩いていることになります。
また、立っていても土踏まずを踏みしめるような立ち方になるため、とても不安定でふらふらします。
これだけ聞いても、「これくらいの症状なら大したことない」なんて思う方もいるかもしれませんが、侮ってはいけません。
私たちの生活の中で、「立つ」「歩く」は日常の中でかかせない動作の一つです。
その常に行っている動作の中で体に負担をかけ続け、それを長年続けていけばもちろん様々な症状につながっていくのです。
昔から扁平足で足が疲れやすく、むくむし冷え性ではあったけどそれ以外の症状は出ていなかったのに、ここ一ヶ月足裏のタコが痛くて立っている事も辛いくてとても仕事にならない・・・
この方は扁平足が原因で様々な症状をかかえておられましたが、ついには立っているのも困難な程に症状が出てしまっている状態です。
この例は決して他人事ではなく、扁平足の足の人は誰もがそうなってもおかしくない状態なのです。
通常、扁平足自体に痛みが出ることが少ないためあまり問題視されませんが、「痛みが出ないからいいや」と悠長にかまえていると、生活に支障が出てしまうまでの症状を引き起こす可能性があるのです。
そうは言っても「自分は足の裏を見てみてもしっかり土踏まずはあるし大丈夫」「昔友達と比べた時に足の裏に土踏まずがあったから私は違うと」という方も思います。
しかし、当院に来られる患者さんで膝や股関節が痛い、足がむくみやすい、足の裏のタコが痛い、踵(かかと)が痛い・・・等の症状で来られる方の多くが扁平足を伴っています。
そして、そういう方に「扁平足ですね」と指摘すると、大体の方は「自分は扁平足じゃないと思っていた」や「そういえば昔に比べて足の裏が平らになっていっている気がしていた」という方が多くいらっしゃいます。
自分では扁平足ではないと思っていても、ちゃんと見てみると扁平足だったという例が多いのです。そして足の症状や疾患は、その扁平足が原因で引き起こしている可能性が決して低くはないのです。
また、昔はちゃんと土踏まずがあったのに段々平らになってきたという方、それには扁平足の原因が深く関係しています。
扁平足は生まれつきその足の形の方もいますが、原因はそれだけではありません。扁平足の最も大きな原因は足の使い方、「歩き方」にあります。足にとって良くない歩き方を続けているせいで扁平足を引き起こしています。
歩き方が原因ということは、扁平足の治療方法でよく耳にするインソールや足の体操、マッサージは根本の改善になりません。
扁平足の原因である歩き方を改善することで土踏まずも少し形成されてきます。立った時に土踏まずが浮き立ち姿勢も安定します。そして何より歩く時に土踏まずによって着地の衝撃を吸収することが出来れば、格段に歩行が楽になり、足の疲れや症状も改善されていきます。
この歩き方を身につければ、今まで散々悩んできた足の症状を一時的な改善でなく、根本から改善することが出来ます。
中々自分の足がどういう状態なのかを判断するのは難しいと思いますので、足の症状でお困りの方はお気軽にご相談ください。